怒り 「吉田修一」

「悪人」タイプのほうの、吉田さんです。読み手はいつもと違う形で犯人捜しを行わなければなりません。いつもは、証拠や状況から犯人を捜す。読みながら、私も一生懸命探す。この本は違います。犯人らしき人の暮らしが、周りの人間模様が書かれています。
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十得鍋 - ご飯の炊き方

タイトル通り、十得鍋でのごはんの炊き方です!ご飯を十得鍋で是非炊いてください。甘いのです。味なんかわかりそうにない息子が「毎日鍋でごはん炊いてよ!」って言う位です。毎日は無理ですが、確かにおいしく炊けるので、十得鍋でのごはんの炊き方レポートいたします。これを見せて、息子に自分で炊けるようになってもらいます。

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「首折り男のための協奏曲 」伊坂幸太郎

短編集です。7つのお話があります。独立したお話ですが、少しつながってもいます。でもつながって、最後に結末というのは期待せずに読んだほうがいいです。犯罪者に甘いというか、犯罪者が好きな伊坂幸太郎ファンにはとても、おもしろい本です。「あ、黒澤さんですね」と黒澤さんをご存じの方はとても楽しめると思います。
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「キャプテンサンダーボルト」阿部 和重 伊坂幸太郎

久しぶりに伊坂さんの本です。いや、阿部さんとの合作なのです。阿部さんの本も読んでみたいと、激しく思います。伊坂さんだけしか読んだことなくて、ごめんなさい。
章毎に書き手が変わるものではありません。全く混ざり合っております。ゴールデンスランバーが、学生時代の友情から生まれる連帯であるならば、こちらは小学生時代の仲間意識から生まれる「何か」が表現されているのであります。
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