「キャプテンサンダーボルト」阿部 和重 伊坂幸太郎
2015-03-07 Sat
久しぶりに伊坂さんの本です。いや、阿部さんとの合作なのです。阿部さんの本も読んでみたいと、激しく思います。伊坂さんだけしか読んだことなくて、ごめんなさい。
章毎に書き手が変わるものではありません。全く混ざり合っております。ゴールデンスランバーが、学生時代の友情から生まれる連帯であるならば、こちらは小学生時代の仲間意識から生まれる「何か」が表現されているのであります。
伊坂さんしか読んだことがないせいか、全て伊坂さんが書いたように感じます。阿部さんしか読んだことがない方に、阿部さんが書いたように感じるのかお尋ねしてみたいほどです。
たぶん話がおもしろいので、「誰が」書いたのか気にせず読めるということなのかと。
ヒーローが好きであり、戦隊ものにヒーロー像を求めたり、男の子同士の友情も、犬がやけに人間くさかったり、主人公が周りの環境に振り回されがちだったり、時々強い意志で行動したり、会話がすっとぼけていたり、本筋以外もとてもおもしろい!
そして、「お金欲しい」という理由で動く不自然のように感じることも、{でもやっぱり欲しいよね}、ハッピーエンドで頼むよ!と思いがら読み進めてしまったのであります。
1974年の映画「サンダーボルト」が登場し、その映画を見たことがあればおもしろさも倍増でしょう。
そして私のように車に詳しくない方は、この車がどんなアメ車なのかチラッとみておくと、読み進めるのにイメージがつかみやすいと思います。
読み終われば、{こりゃ映画化されるだろうなぁ}とお思いになるでしょう。主人公が「相場」君だったり、「井ノ原」君だったり、という名前なのですが、まさか映画ではジャニさんとこの彼らにはならないでしょう。ちょっと相場君のイメージが違いすぎます♪
そして、私の妄想ですが伊坂さんにはお子さんがいるらしいので、機関車トーマスが好きだったお子さんは成長し、今は戦隊ものが好きな時期ではと^^
陰ながらさらなる成長が楽しみであります。