「悲嘆の門」宮部みゆき

宮部さんの本は、人の観察がするどくてドキッとする事があります。どうして、自分で体験することなく、人がその場面で、どう感じるかという事を知りえるのか不思議でしょうがありません。作家さんというのはそういう洞察力があると思いますが、特に宮部さんのは強くそう思ってしまいます。

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なぜ宮部さんは若者を主人公にするのかなぁと思います。若者から見た親や兄弟の描写に時々、ドキッとします。
さて、この本はストーリーは中学生高校生に、とてもおすすめできます。怪物がでてきて、怪物の世界へ飛んでと、ゲーム的世界のように若い人達に入りやすい本だと思います。

ファンタジーで若い人にいいねといいつつ、その人間描写、心理描写はとても深く。その部分に赤線引いて、息子に渡そうかと思ったくらいです(笑)
ストーリーもいいけど、人間がこういうときこう感じるんだと、学んで欲しいと思った次第です。
でも、読書ってそういうものではないので、本人が感じるままでないといけない気がするので、何もいいませんけどね。

親子で同じ本を楽しめるだけで、ありがたいことであります。

悲嘆の門の主人公は大学生。中学生が主人公だった「ソロモンの偽証」はお話はすごくおもしろかったけれど、中学生が賢いというか、しっかりものというか、そんな中学生見たことないって位で、そこだけが違和感があったので、主人公が大学生でちょっと安心しました。

今回はファンタジーで、でてくる怪物は「ガーゴイル」。
絶対、画像検索したくなるので、こちらからどうぞ♪
画像で見るガーゴイル

wikipediaでガーゴイル

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