「博士の愛した数式」 小川洋子

数式も数学も算数だってキライな私でもちゃんと読めました。数学の美しさが感じられる小説です。これは中学生に読んでもらいたいお話です。数式もあるけれど、愛もあふれるお話です。
数学とはなんだか不思議で、美しいものであるという印象が残ってくれれば、数学を学べといわれている中学生の中には少し、数学好きが増えるのではないかと思います。

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もちろん、これ一冊でどうにかなるものではないけれど、息子にも無理やり読ませました。
感想もくれませんでしたが、最後まで読み切りましたし、今も数学がキライという訳ではなさそうです。数学の美しさや「博士」との関係に何かを見てくれたら良いなと思いました。
私もなんだか数学に興味だけはでました。理解することは難しいですけど。

さてさて、80分しか記憶がもたない「博士」と、博士の家へ家政婦として働く「母親(私)」その「息子」の3人が紡ぐお話なのですが、全体に漂う空気があたたかく、優しく、せつなく。できれば時間を多めにとってのんびりと読んでもらいたいです。

本の中では息子が数学者のおじいちゃんと仲良くしています。最後まで、仲良くしています。

数学者にも、数学好きな人にも縁がなかったのではありますが、数学の問題を解くのが趣味という方もいるようですね。作品を読み終えると「オイラー」「フェルマー」について検索しちゃうこと間違いなしです。

そして、息子にルートと名付ける小川洋子さんのセンスに参ってしまう。ルートって名前、かっこいい!

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