船を編む「三浦しをん」

考えていたよりもずっと楽に読めました。三浦しをんさんの本は初めて読むので、ちょっと緊張してました。さらに「船を編む」は辞書編纂の話だと聞いていたので、クラシカルな感じの、重い感じの本を想像していました。ところが、軽い感じもあり、考えるところあり、へぇと思うところありの本でした。

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主人公は、映画で松田龍平さんが演じたらしいのですが(まだ見ていません)、ぴったりだと思います! じぇじぇじぇのあまちゃんに出ていた感じと少し似ているかも。堅物な感じでずれていて。
「船を編む」の主人公は、堅物な感じと世間さまや周りの人とズレがあり、しかしながら純粋な人であります。

読み進むと辞書作りへの興味もわいてくるのですが、主人公とその周りの人たちの仕事への関わり方が、とても興味深い。たぶん三浦しをんさんも、一人ひとりの仕事への不安、怖さ、面白さ、関わり方、そういったものが描きたかったのではないかと思います。

同僚の西岡の仕事への向き合い方、彼女となる香具矢の仕事への不安や真面目さ、バイトの学生達のがんばり。主人公の人との付き合い方、くやしさ、成長。

だれでも、ちょっとづつ経験した事がつまっています。

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