球形の季節「恩田陸」

不思議な世界へひっぱって行くのがすごく上手な恩田さん。
そしていつも、物語の最後に「えっ?そこで終わり?」と思ってしまう。
恩田さんのファンは、最後のオチというか、締めというか、そこのもの足りなさに腹をたてつつ(?)も、そこはわかっていても、その不思議な世界に入りたい、といったところでしょうか。それくらい魅力的な世界へ引き込まれます。

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「谷津」という街は、不思議な力を持っている。不思議な力を持っているのは人なのか、街なのかもよくわからないけれど、恩田さんの本は、わからないなぁと思いながら読むのがきっと正しい。

読みながら、高校生の頃の事をきっと思いだすでしょう。いろんな噂がとびかったり、友人とのつきあい方だったり、教師との関係、親の事をどのくらい思っていたか…

いつもながら説明できない世界へどうぞ。

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