64 「横山秀夫」

「64」は、警察物の本です。若い頃は、そんなジャンルがあるなんて知らなかったのですが、そういえばテレビでも、映画でも一定数は常に警察・刑事が題材のものがありますね。そういうのを中心に本を読んでいらしゃる方もたくさんいらっしゃいます。私は、真面目すぎる、固すぎる刑事がどうも苦手で、読み進めているうちに肩こってくる感じ(あくまで感じ)がします。「太陽にほえろ」より「あぶない刑事」が好みなんだなぁ。でも…

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さすが横山さん。「64」ロクヨンはあまりにもおもしろかった。肩こったけど、こりがいがありました。伏線がたくさんあって、頭の中はこんがらがりました。
主人公は夫であり、父であり、上司であり、部下でもある。もうどちらを向いても悩みをかかえる、実際にこんなに窮地にたたされたら、どうする?ってくらいに、苦しそうです。

読んでいて楽しいウフフなんて事はまずないでしょう。それなのに。陽気な本が好きな私でさえ(刑事物は苦手だとさえ思っているのに)ときどき強く引き寄せられます。推理するという事がある意味「楽しい」のでしょうか。
よくわかりませんが、どんどん読み進めていきたくなって、眠れない。
特にこの「64」を読むにあたっては、だれもが超おすすめするでしょう。間違いはありません。

ちょっと紹介しただけ~な風にかかれている上司の名前とかもきちんと覚えながら読みましょう。登場人物が多いせいもありますが、登場人物は当然ながら警察の人ばっかりなので、想像力をかきたてていないと、全部制服姿とか、全部スーツ姿とかですませていると、わけわからなくなります!

それに、私が警察物を読むにあたっては、いつもそこが問題なのですが、どうしても、階級と役職の関係が覚えられないです。その事が警察物の本を読む上での私の大問題です。

警察内で「広報」に属している主人公。そうか。警察にもマスコミ対応担当者がいるのか。そうだよね。今どきだもの、いるよね。勉強になりました。

とにかく、「64」は内容がてんこ盛り。ガシガシ読み進めてください。

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