「火星に住むつもりかい?」 伊坂幸太郎

魔女狩りが現代によみがえってきて怖いお話です。密告しあう世の中のヒーローが描かれています。
でも、なんだかヒーローは遅れてくる感じもあって、決して主人公という感じはしません。

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途中まで、警察が一番怖い感じで書かれていて、捜査官の真壁が主人公なのかと思ってしまいます。何かやるのかと思わせる不思議で魅力的なキャラクターです。虫について語る、語る。。。。

そして、火星については全く書かれていませんwww 火星に住めるか?住めないよねぇな感じで…以上です(笑

伊坂さんの本が好きな方は正直、何か騙されたいんだと思います。そういう意味では騙されそうでいて、安心して読めたのがちょっと残念です。
前半の密告しあう、罪もない人が殺されるといった恐ろしい状況が書かれているなかで、「きっと助けにきてくれる、ヒーローがくる」という確信を持って読んでしまったのであります。もう、これは伊坂さんを長く読んでいると、仕方がないですよね。

どんなにせっぱつまっても、そこでひっくり返るのを期待する、裏切られてもまた期待する。都合よく爽快になりたい。それのみであります。

しかしながら、この魔女狩り問題はしばらく私の中に横たわってくれるようで、ニュースを見ながらこの本を思い出すことが多いです。視点がひとつ増えたようでうれしいです。

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