最後の息子「吉田修一」

「悪人」や「横道世之介」で有名らしい吉田修一さん。「悪人」は読みました。世之介は、おもしろそうなので、まだ読まずにとってあります。なんのためにとってあるのかわからないけど。もう、今でしょ!な時も過ぎてるようだし、とっておこう!

最後の息子の中には、短編が3つ入っています。

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「最後の息子」「破片」「Water」。順番に読んでいくと、きっとみんな最後の「Water」が好きになってしまいます。

「最後の息子」は、同棲相手がゲイである。もしくは自分もそうである。という主人公の話。
「破片」は、長崎の田舎(吉田さんは長崎出身)で、父と弟と暮らしていた兄が主人公の話。弟が女性に対して随分とストーカーな人として書かれています。
両方とも、「悪人」を書いた吉田さんらしい{もどかしげな色}がずっと流れています。
でも、最後のWaterは、最後の仕上げが青春。いえ、全体に青春色のほうが強くでていて、さわやか気分が味わえます。
たぶん、先の2編で「なんだかなぁ~、すっきりしないなぁ。」と思った後だけに、私はこれが好きって、なっちゃいます。

それにしても、「悪人」といい「破片」といい、長崎言葉といいますか、九州の方言、読みにくくないですか?聞いた事ない人にはどんな印象なんだろう。
九州の私が、東北の方言でかかれているものを読んでも、わかったつもりにはなれるので、そんな感じでしょうか。私には本当は小さなニュアンスがわかっていないんだろうと思いつつ、東北弁などの方言はだましだまし読むのですが。

いやいやいや、「悪人」はほぼ全部方言だったのに、それでも高く評価されているのだから、きっとみんなに伝わってるんですね。

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