バーニング・ワイヤー「ジェフリー・ディーヴァー」

この本でジェフリー先生が教えてくれるのは「電力」です。電力が…電気が武器になる。なるほどねぇ。身近な電気の怖さを教えてくれます。身体が動かず車椅子生活で、電機を必要とするコンピュータ類に囲まれてくらしているリンカーン・ライムがまたもや、犯人捜しに頭脳で戦います。

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電気の力でアークフラッシュという状態が起こります。私にはカミナリが人間の力で起こされたようだとしか説明できませんが、これが怖い。最初の被害者の死に方が苦しそうでたまりません。その後もアメリアが金属に触れるたびにドキドキする感じで読まなければいけなくて…リンカーン・ライムの相棒アメリア・サックスも、怖がる。アメリアを助けるルーキー君も怖がる。
怖がるなかで重なるように事件が起きる。
今回はかなりスピーディな展開です。リンカーンがルーキー君をいぢめたり、ルーキー君が成長したりもおもしろい。ちょっと情けない感じのルーキー君がいい感じですよ。

(「ユーリー-ミラーの実験」にさらっと触れたところがあったのだけど、この実験から始まる小説を昔読んだのだけど、あれは誰の本だったか思い出せなくて困っています。)

またリンカーンの体の調子が悪いのもずっと気になりながら読み進まなければなりません。心配です。

カメレオンと称されるFBIのフレッド・デルレイも古い捜査と新しい捜査の狭間で悩みます。アメリカの警察では本当にこんな人がいるのかなぁ?

そして、犯人捜しはいつものどんでん返し。このどんでん返しがあると思って読むのはよくないですね。素直に読もう私。素直に。
今回は特に最後、盛りだくさんだから、お楽しみに!!
早く次が読みたくなる!!

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