ラッシュライフ「伊坂幸太郎」
2014-04-12 Sat
lash、lush、rash、rush、ラッシュにはいろんな違う意味が込められているようです。私にとってはラッシュライフは、rush(急ぐ!忙しい!読むのが!)となる本です♪読んでいる間に誰も話しかけないで欲しいです。どこも見逃せない?読み逃せないです。
登場人物が多めですが、とてもキャラがたっているので、誰だったっけ?ということにはなりません。ただ、場面もコロコロと変わっていくので、そのキャラがどういう状態だったのか忘れたりしながらw、読み進める事に。
コロコロでバラバラな場面もやがてひとつの物語に。安心して読み進めてください。
なぜか伊坂ファンは泥棒に好意的で、今回の黒澤君もいい味出しており、というかここでいい味だったので、他の伊坂本にもいろんな形で登場してきます。
ギャングだったり泥棒だったり殺し屋だったり、悪の人たちを愛せるように書ける伊坂さんの本はおもしろい。。
伊坂さんの本が苦手な友人は、その軽さにうんざりすると言ってましたけどね。
伊坂さんの作品は、出版順に読まれる事をおすすめします。
進むにつれ、伊坂さんの味が、会話の妙が、会話のズレがw、すっとぼけた味がうんと楽しめます。ラッシュライフでは、他にもずれているものがありますが、それは秘密。読んでみてください。
そして、作品を読み終えると「エッシャー」について検索しちゃうこと間違いなし。
以下は、登場人物。うーん。誰か忘れてる気がする。
- 泥棒の黒岩。黒岩の同僚?と同僚の元で働く後輩。(親分とタダシだった?)
- 老夫婦の強盗。
- 失業者の豊田と豊田がであう犬。
- 佐々岡は黒岩の友達であるが、画廊の戸田のもとで働いていた。
- 戸田の女になろうかと思われる画家。
- 教祖様風の高橋。
- 教祖の元には、塚本と河原崎(絵がうまい)、そして、河原崎の回想に出てくる河原崎の父。
- サッカー選手の青山とその愛人京子。青山の妻。
- 京子のところでカウンセリングをうける伊藤(fromオーデュボンの祈り)
- 駅前に立っている白人女性
- 行方不明の人とそれを探すチラシ配りの人
豊田が連れていたワンコは、他の本にどこかで出ていますか?いい味出してました。