「首折り男のための協奏曲 」伊坂幸太郎

短編集です。7つのお話があります。独立したお話ですが、少しつながってもいます。でもつながって、最後に結末というのは期待せずに読んだほうがいいです。犯罪者に甘いというか、犯罪者が好きな伊坂幸太郎ファンにはとても、おもしろい本です。「あ、黒澤さんですね」と黒澤さんをご存じの方はとても楽しめると思います。
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「キャプテンサンダーボルト」阿部 和重 伊坂幸太郎

久しぶりに伊坂さんの本です。いや、阿部さんとの合作なのです。阿部さんの本も読んでみたいと、激しく思います。伊坂さんだけしか読んだことなくて、ごめんなさい。
章毎に書き手が変わるものではありません。全く混ざり合っております。ゴールデンスランバーが、学生時代の友情から生まれる連帯であるならば、こちらは小学生時代の仲間意識から生まれる「何か」が表現されているのであります。
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「仏果を得ず」三浦しをん

文楽と言われても何のことやら、人形浄瑠璃と言われても何のことやら、仏果とはなんだろう、三浦しをんさんなら読みやすかろうと、読んでみることにしました。私がこのまま、浄瑠璃にのめりこむ事はないだろうと思いますが、今まで全く知らなかった事を知るという事は楽しいことなのだと確認できました。
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「東京バンドワゴン」小路幸也

2015年も4月には、東京バンドワゴンの続きが発刊されます。ヒア・カムズ・ザ・サン。
東京バンドワゴンはシリーズなので、順番を守って、順序良く読んでくださいね~。2冊目からはビートルズがらみのタイトルがつけられております。小路さん、ロッケンロールな方のようですね。
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まほろ駅前多田便利軒「三浦しをん」

三浦しをん さんの本がおもしろくどんどん読めてしまうので、まほろシリーズを3冊読みました。
「まほろ」とは架空の市の名前、まほろ市に暮らす便利屋さんとその友人(?)達のお話。東京都町田市がモデルらしいです。まほろ市については、ウィキペディアの説明がためになりました。まほろ駅前シリーズ読む順番にご紹介

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虚ろな十字架「東野圭吾」

死刑制度に関するお話だとは知らずに読みました。ニュースで死刑執行の報がある度に考え込んでみるものの、どうしても賛成できず、反対できずになってしまいます。難しいです。この本を読み終わっても尚、態度を決めることができません。
もっとも、この本では死刑制度を十分に知るには情報が足りませんし、それだけでなく謎を追うエンターテイメントも含まれています。
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船を編む「三浦しをん」

考えていたよりもずっと楽に読めました。三浦しをんさんの本は初めて読むので、ちょっと緊張してました。さらに「船を編む」は辞書編纂の話だと聞いていたので、クラシカルな感じの、重い感じの本を想像していました。ところが、軽い感じもあり、考えるところあり、へぇと思うところありの本でした。
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「博士の愛した数式」 小川洋子

数式も数学も算数だってキライな私でもちゃんと読めました。数学の美しさが感じられる小説です。これは中学生に読んでもらいたいお話です。数式もあるけれど、愛もあふれるお話です。
数学とはなんだか不思議で、美しいものであるという印象が残ってくれれば、数学を学べといわれている中学生の中には少し、数学好きが増えるのではないかと思います。

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お台場アイランドベイビー 「伊与原新」

第30回(2010年)横溝正史ミステリ大賞 受賞作です。伊与原新さんのお話を読むのはこれが始めてです。
お話は、東京で大地震が起こった後、復興の途中という設定です。この本が出版されたのが、2010年9月。東日本大震災が2011年3月。とても読んでみてねとは言い難い状態があったわけで、伊与原新さんには御気の毒であります。
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横道世之介 「吉田修一」

世之介さんが、大学生となり長崎から出てまいります。そこからお話が始まります。

「能天気」な、「屈託ない」という表現がぴったりな。アホな大学生ぶりが、少しずつ大人になっていきます。
さみしく大人になるんじゃないよ。成長でもないよ。いや、なんだろ。
積み重なる感じ。いいものが。
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